このほど、青森県のお寺所蔵の幽霊画が円山応挙の真筆と認定されました。
この絵は亡くなった妻らを偲ぶために描いて貰ったものと考えられています。
ところが、着物では裕福な旦那衆が趣向として幽霊画を絵師に描かせて楽しんだ時代がありました。
また、骸骨を描いた柄の長襦袢(反物)は現在も市販されています。
この柄は「不気味」と言うよりは「骨になれば、みんな一緒、身分の差などはない」「何も隠しようがない、嘘や偽りのない姿」などの意味を含んでいて、時代を越えて好まれています。
~「奈良新聞」7月8日付け記事より~
~「染織の美25」46ページ(京都書院1983年)より~