正倉院展に行って来ました。
今年は羊木﨟纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)が展示されていました。
これは絹地にろうで防染して模様を染めた後、屏風に仕立てたものの一部です。
ペルシャ風な印象を受けますが日本製だそうです。
平成十五年(切手趣味週間)と平成二十七年(正倉院の宝物シリーズ第2集)では記念切手の図案にもなりました。
この隣には防染に使ったろう(薬としても使う)と保存用の麻袋も展示されていました。
ろうはミツバチの巣から採ったもので、ベーグル(パン)の形に固めています。
こちらは見た目も地味で人垣もまばらでしたが、私には興味深い品々です。
他にも帯飾りや組ひも、敷物や経帙(きょうちつ・経典を束ねて巻くカバー)などが展示されていました。
正倉院展の染織品は木製品や金属製品よりも、より1300年の時の流れを感じることができます。