反物の幅のことを並幅(なみはば)又は一幅(ひとはば)と言います。
並は普通のことですが、「もと」になるという意味もあります。
身体を包む着物は勿論のこと、風呂敷や布団を始め生活の中で大きな布幅のものが必要な時は、すべて縫い合わせて使っていました。
2枚継いだものは二幅(ふたはば)もの、3枚継いだものは、三幅(みはば)、4枚は四幅(よはば)と言います。
また、三布(みの)四布(よの)五布(いつの)と呼称する地方もあります。
図2 敷ぶとん 図3 掛ぶとん
図2は、表裏通しで3枚を縫い合わせている。一反でシングルの敷きぶとんができる。
図3の掛ぶとんは、表地が3枚、裏地は5枚を縫い合わせている。
ふとん屋さんは昔から存在していますが、家族のふとんを作る(仕立てる)のは女性の教養で、和裁の分野に入ります。