ガアテマラ共和国

私の住む田原本町が東京2020オリンピックでガアテマラ共和国のホストタウンを務めることになりました。

ガアテマラは面積が日本の北海道より少し大きいくらいの小国ですが、マヤ文明の中心地として発展してきました。

なかでも織物は各地の民族が独自の伝統文様・基調となる色・衣装の型などを守り続けています。

2015年8月の最初の和裁あれこれ話に、織物の女神のイラストを載せました。

以前から魅力を感じていたグアテマラがとても身近になりました。

(写真は、ガアテマラ観光庁発行のパンフレットより)

 

松浦屏風と彦根屏風!!

彦根城主 井伊家に伝わる彦根屏風を大和文華館で、同館所蔵の松浦屏風と共に同時に鑑賞することが出来ました。

遊女たちを描いた風俗画ですが、その衣装の美しさ・文様の繊細さに目を奪われます。

《平成26年大和文華館展覧会チラシより》

また、連れている洋犬・長いキセル・トランプ遊び・ロザリオなど舶来品の数々に庶民の日常とはかけ離れ、贅を極めた遊里の世界を垣間見ることが出来ました。

ものづくり体験教室!!

田原本町立東小学校の5、6年生を対象としたものづくり体験教室が実施され、講師を務めました。2時間程の体験授業で、手縫いでクッションを作りました。

事前に好みの柄を決めてもらっていたので、皆さん楽しく取り組んでくれました。

一針ずつ心を込めて作ったクッションを手にみんなで記念撮影‼

祝風呂敷

生家の紋を入れ、おめでたい柄を配置した風呂敷を結婚の時、持って行く風習のある地方があります。

出雲地方が有名ですが、写真の風呂敷は博多のものです。(福岡市博物館の展示)

生家との絆を大切にしたこの風習も守っていってほしいものです。

朝日に向って 日光浴 !!

曇・雨の日が多かった9月でしたが、青空が広がった爽やかな朝、アオザギが日光浴をしていました。

バレリーナの様なポーズで羽根の内側にも太陽の光を取り入れているようです。

余程身体が湿っぽかったのでしょうね。

こんな風景にも出会える自宅の工房です。

絽の着物

夏の主流である絽の着物にも色々な種類があります。

横段に隙間の空いたものを横絽(よころ)、縦に隙間の空いたものを堅絽(たてろ)と言います。

しゃり感のある織り方で涼やかに着用できるように工夫されています。

これに対して絽の縮緬は、しっとりした風合いが特徴です。

盛夏を避けて、初夏や夏の終りから初秋にかけて着用します。

しじら織

しじら織は徳島県の伝統工芸品で、一般的に「阿波しじら」と言われています。

木綿のきものですが、夏の気軽な外出着としてお薦めです。

しじら織は、経糸に太さが異なる糸を用いて織るので、シボ(小さな凹凸オウトツ)が現われます。

さわやかな着心地です。

ゆかた感覚で着ることもできます。

身支度

お嬢さんが長襦袢に、蝶々の柄の半衿を付けています。

こんなかわいい絵のチラシを見つけましたので、早速大阪歴史博物館へ出かけました。

絵は掛け軸に表装された一幅です。

箱には「花見どき」と題があり、青木豊園という女流画家(大正~昭和)の作品だそうです。

お出掛けの為、身支度を整えている日常の出来事も、今となっては残しておきたい貴重な一場面になりました。

 

布の目

布目(ぬのめ)とは、布の経(たて)・緯(よこ)の織り目のことです。

きものを仕立てる時は、特に緯の布目を確認してととのえる必要があります。

地の目を通すとも言います。

麻布なら、たやすく分かる布目ですが、しなやかで複雑な地模様も施されている絹織物の布目を通すのは難しいものです。

布の耳

人体の耳と同じように布幅の両端のちょっと硬いところを「耳」といいます。

着物の生地(反物)の幅は約37~40㎝ですが、その幅で織られているので両端に耳の部分があります。

ところが最近耳の無いゆかた生地が売られています。

広い幅で織って裁断されているようです。

当然布にほつれが生じますので、従来のゆかたの仕立てが出来ません。

購入の際は「耳の有無」を確かめる必要があります。

こんな時代になるとは・・・。