繻子織りは主に経糸を多く浮かせて織る技法です。
表面がなめらかで光沢があり水をはじきやすい特徴から、更に防水加工をして雨コート地として用いられています。
先月ご縁のあるお寺で催された演芸会に太神楽曲芸師の豊来家大治朗さんが登場されました。
曲芸の技はもちろんですが、私は着物から目が離せませんでした。
「あの着物は雨コートの生地?!」
後日、別の会場でお話を伺うと大治朗さんご自身が色も生地も選んで、着物として仕立ててもらったそうです。
なかなかのファッションセンスですね。繻子は服地で言うとサテン(英語)のことですから衣装としては最高です。
ホールの舞台でも凛とした袴姿が冴えていました。
大治朗さんご夫妻と一緒に写真を撮っていただきました。
奥様は落語家で尼僧の 露の団姫(つゆのまるこ)さんです。
お二人の益々のご活躍をお祈りしています。